今日もキツネの嫁入りなり

日々の何気ない事象を僕という関数に突っ込んでドロっと放出されたモノを逃がさないように集めたブログです

就活はミッション・ビジョン・バリューを理解しないと始まらない

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僕は1年前に就職活動をしていました。全部で20社ほどの説明会に参加し、10社の選考を受けさせていただきました。選考は面接やグループディスカッション、プレゼンテーション、ポスター作製、商品開発、取締役との食事など、様々ありました。僕一人で選考を受けるものもあれば、6人程度のチームで行うものもありました。

友人以外の就活生と関わる中で、驚いたことがあります。それは企業の「ミッション・ビジョン・バリュー」も調べていないような人達が説明会に参加していることです。彼等は一体何のために企業説明会へ来たのでしょうか?何社も同時に行なう合同企業説明会ならともかく、個別の説明会なのに調べてこないなんてありえません。時間の無駄になってしまいます。

 

ミッション・ビジョン・バリューとは

ミッション(理念):存在意義
ビジョン(あるべき姿):現在目指している姿
バリュー(価値):その企業の強み

全ての仕事はミッション達成のために行われます。資料作成や電話掛け、採用活動もミッションのためです。反対に、ミッションから遠ざかるならその仕事はやるべきではありません。新人のときは上司に言われたことをやれば自然とミッションへ近づくため気付かないかもしれませんが、「やることを決める」という仕事はミッション無しには不可能です。「この仕事は~という理由でミッションへ近づくから行う」という論理的な考え方のゴールとなります。会社は宗教と似ています。絶対的な正しいもの「ミッションor神」への論理的な行動を行います。自分一人の理想ではなく、集団の理想を掲げることで、自分勝手な行動を抑制します。初めて会った他人とも共通のルールがあるため、効率的に協力できます。

ビジョンとバリューもミッションのためにあります。

ビジョンはミッション達成のために今は何を目指すかという具体的なイメージです。よって、ビジョンを目指すことがミッション達成へ直結します。また、ビジョンはミッションを達成するために企業や社会に合わせて変化します。軌道修正だと考えて良いです。

バリューはその企業の強みで、他社にはマネできないものです。企業の強みがいくらあっても、社員が武器として使えなければ意味がありません。そのため、明確にバリューとして決められているのです。

ミッション・ビジョン・バリューは会社のホームページで確認できますが、稀にこれらが決められていない会社も存在します。比較的新しい考え方であるため、昔からある会社や業界によってはとりいれていないためです。

これらの知識は企業を評価する際にも活用できます。ミッション・ビジョン・バリューが社員に浸透していない会社は、選考を受けるかどうかよく考える必要があります。社員が共通の一つのものに向かっておらず、バラバラに仕事をしている状況は良くありません。社長や役員が理解していても意味がありません。全社員が理解することで初めて、集団の力を発揮できます。

 

個別の企業説明会に参加する意味

当たり前の事ですが、企業について詳しく知るために説明会へ参加します。では、「企業について詳しく知る」とは、何を知ることで達成できるのでしょうか?

給料や勤務地、勤務時間、仕事内容などは多くの人が調べていると思います。しかし、それらは「現時点での情報」であり、未来はどう変化するのかわかりません。これから生きていく「企業の未来」について調べるべきです。

 

変わるものと変わらないもの

先程説明した給料や勤務時間、仕事内容などは変わっていきます。福利厚生だって変わります。

企業の情報として変わらないものはミッション(理念)やバリュー(価値)です。

僕は面接官に「御社のミッションである~はどのような理由で決められたのですか?」と聞いたことがあります。会社の歴史や考え方、社長の経験談などを教えてくださいました。そして、最後にこのようにおっしゃいました。

「ミッションやバリューは変わらないもの。いや、変えたくないものと言った方が正しいかな。これを変えてしまったらウチである必要がなくなる。だから万人が絶対的に正しいと思うことをミッションとしている。賛同されなかったら会社が成り立たないからね」

 

面接の会話やエントリートでの活用法

まず、志望動機ではミッションやビジョンに共感していることと、その理由を伝えます。共感できなければその企業は合わないため選考を受ける必要がありません。

自己PRをする際は、企業のバリューと自分のバリューが合致することを伝えます。これが基本となります。まだ自分に足りていない部分は、どのように成長してバリューを生み出すかを伝えましょう。