僕は本が好きです。小説やラノベ、ビジネス書、マンガなど幅広く読みます。部屋の棚にはそれらがしきつめられ、カラフルな模様が浮かび上がっています。本の内容はもちろんですが、「本を集める」ことも好きです。
しかし、最近になって「電子書籍も良いかも」と思うようになってきました。一番魅かれているのは引越しが楽なことです。
アナログな本では荷物が多いため移動が大変です。移動させず手元にないならば、それは持っていないことと同じです。車に本の詰まったダンボールを入れて運んでいく。時にはお金を払って業者に頼むこともあります。こんな作業がなくなるのならば、いつでもスピーディに読みたい本を検索できるならば、電子書籍の方が良いのではないか?
でも、僕はやっぱり電子書籍よりもアナログな本の方が好きなんです。本には電子辞書には真似できない程の利点があるはずです。電子辞書に移りゆく人々を抑制するため、紙の本ならでは利点を紹介します。
電子書籍なんかに負けんな!
1.家族の感覚になる
電子書籍と異なり、紙の本は自分だけが読むわけではありません。本棚にしまっておけば、家族にも影響を与えます。いらない本は捨てられ、必要な本は残り、増えていきます。これらは、いつか子供にも影響してきます。優しい本が好きな両親のいる家庭では、子供は優しい本を読んで育ちます。同様に旅好きな両親の子は、本からその影響を受けます。
本は環境の一部です。これは、電子書籍にはない特徴です。
2.充電がいらない
電子書籍は充電する必要があります。本と違い、電気を使います。読書をするための行動が増えるとストレスになってしまいます。
3.目に優しい
読書では目を長時間使います。光を放つ電子辞書のディスプレイよりも、紙の本の方が目に優しく、健康的です。
4.使い慣れている
僕たちは今まで紙の本を使って勉強してきました。習慣が変わると適応するために時間がかかりますし、違和感も感じます。より集中できるのは紙の本です。
5.配布しやすい
電子書籍と比べ、安価で配布することができます。これにより、布教活動が捗ります。
6.売れる
古本屋で売れます。
7.電子書籍よりも記憶に残りやすい
ページをめくることで触感を使用するため、記憶に残りやすくなるという研究結果があります。
電子書籍より紙の本で読んだほうが、内容をよく記憶できる:研究結果 | ライフハッカー
8.進み具合が分かりやすい
左右のページ数を見れば進み具合が分かります。進捗状況を知ることにより、今後の方針も立てられます。
9.貸しやすい
電子書籍と比べ、すぐに貸すことができます。そして、貸した相手と意見交換をし、より深めることができます。本は一人のものではありません。共有してこそ真価を発揮します。
10.書き込みしやすい
書き込みを行なえます。それも直感的に様々な色で、時にはイラストを描いてみたり。そうして出来上がった「自分だけの本」を、家族や未来の自分が読むのです。
11.集めるのが楽しくなって好循環が生まれる
本を買って本棚に並べてみると、自然と幸せな気持ちになります。シリーズものならば、ずらっと集めて並べたいと思い始めるのが普通です。全巻集めることで、読むだけでなく幸せな気持ちになる。また新しいシリーズを集め出す。このスパイラルです。
12.肌触りが良い
紙と電子機器の触り心地には雲泥の差があります。人は太古から紙の中で生活しているため、慣れ親しんだ紙の方が集中して読書できます。
13.紙の匂いが良い
本をサッと開いたときにフワッと香るあの匂い。これを嗅ぐことにより、「今から読書するぞ」という気持ちになります。パブロフの犬と同様に、読書に対する集中力が高まります。
14.本棚の前で写真を撮れる
大学教授や医者のインタビューは、難しそうな本棚の前で行います。これは、信頼性を高めるためです。ずらっと並んだ難しそうな本の前で写真を撮られる。これは専門家の醍醐味ではないでしょうか? 一方、電子書籍の前で撮られても信頼性は全く上がりません。というか背中に隠れて見えません。万が一見えたとしても、「君は電子書籍派のフレンズなんだね!」と思われるのが関の山です。
15.付箋を貼れる
「要チェック!」など、付箋を貼れます。また、それらは本棚から飛び出て見えるので、すばやく見つけることができます。
16.糊が使える
紙なので貼れます。関連記事や書ききれないメモを貼るだけでなく、読みたくないページを貼り付けて閉ざすこともできます。「そんなことしたら買った意味がないじゃないか!」という方がいるかもしれません。しかし、よく考えてみて下さい。本は何のためにあるのでしょうか? そうです、幸せになるためです。そのためには、特定のページを封印することだって必要なんです。全ページを読むことを目的にしてはいけません。
17.燃やせる
デイ・アフター・トゥモローを観たことがありますか? 僕はたまたま昨日見たのですが、感動しました。父親が絶望的な状況でも諦めず前に進むところが最高です。
劇中では、氷河期の地球で暖をとるため、暖炉で図書館の本を燃やします。もし図書館の本が電子書籍化されていたら、全員凍死していたことでしょう。これは明らかなメリットです。
18.踏み台にできる
「あとちょっとで届きそう…!」そんなときに便利なのが本です。足りない知識を補うだけでなく、足りない身長の助けになってくれます。何が起きるかは分かりません。トラブルが発生し、万事休すな状態で、あなたはこう思います。「あぁ…電子書籍にしなければよかった」
19.クッションになる
高所から飛び降りなければいけない場合、先に本を落としてクッションにすることができます。
20.読書対決ができる
読書対決始まりの儀では、お互いの本を「パンッ! パンッ!」と叩き合うのが普通ですが、電子書籍を使うとこれだけで壊れてしまいます。脆いですね。使い物になりません。もし読書対決を知らないという方がいましたら、ラーメンズの「読書対決」を参考にしてください。
21.投擲できる
電子書籍は1回しか投げられません。紙の本なら冊数分投げられます。圧倒的に有利です。「弾が1発入っている銃」と「弾が100発入っている銃」、どちらを選ぶかなんて論を俟ちません。
22.繊細な調整が可能なものさしになる
用紙によってバラつきがありますが、コピー用紙一枚の厚さは約80μm(0.08mm)です。そのため、一般人でも80μm単位の操作が簡単に行えます。
23.ダイイングメッセージが書ける
紙なので簡単に文字が書けます。血液でもバッチリです。
24.ダイイングメッセージが消えない
紙なので簡単には文字が消えません。血液なんて使おうものなら一般人には絶対に消せません。焦った犯人が擦った痕は「あれれ~おかしいぞ~オジサンの手首に血が付いてる~」と小学生探偵が見つけてくれることでしょう。
25.表紙を見せて意識高いアピールができる
「7つの習慣」や「思考は現実化する」などをスタバで読むことによって意識高いアピールができます。電子書籍ならスティーブ・ジョブズ柄のケースを付けるのが限界でしょう。
26.コースターになる
コップの下に本を敷くことでテーブルに水滴や跡が付きません。
27.タワーを作ることができる
読み終わった本を重ねていくことにより、自分だけのオリジナルタワーが作れます。タワーが高くなればなるほど、物理的にも知識的にも視野が広がります。
28.ドミノができる
好きな本を並べてドミノができます。一人でやっても良し、気の合う仲間とやっても良し。シリーズものの完結記念などにやるのがお勧めです。一応、電子辞書でもドミノはやれますが、費用対効果が低く、現実的ではありません。
29.水に浮く
紙なので水に浮きます。大事な本を水に沈めてしまうこともありません。浮くが故のデメリットを強いて挙げるとすれば、女神から金の本と銀の本をもらえないことでしょうか。眼に悪そうなのでいりませんね。
30.斬れる
紙なのでシュッとやれば物を斬ることができます。指は切らないように注意。
31.風をおこせる
本をバサバサとすることで涼しくなれます。
32.フリスビーになる
ページがめくれないように糊で貼り付ければフリスビーとして使えます。
33.ブーメランにもなる
形を整えればブーメランにもなります。
34.千切れる
特定のページを手で簡単に千切れます。メモにするも良し。愛しのあの人に渡すのも良しです。
35.切り抜ける
どの本でも切り抜けますが、お勧めはマンガです。想い出の一コマを切り取って飾っておきましょう。1巻から最終巻までを流れに沿って壁一面に貼り、マンガの世界に浸るのも良いですね。
36.たまにトントン相撲が付いている
ページを切り取って遊べます。電子辞書にはできない楽しみ方です。
37.たまにすごろくが付いている
ページを切り取って遊べます。電子辞書では生み出せない付加価値です。
38.本棚の本を出し入れして秘密の部屋にはいれる
特定の本を出し入れすることでガガガッと本棚が動いて隠し部屋に入れます。あのシーン好きです。
39.ちょっとした隙間にそっと差し込める
家具と家具の間って掃除するのが大変ですよね。本で埋めましょう。一枚づつ千切ることで80μm単位での調節ができるため、必ずジャストフィットします。
40.マンガに教科書のカバーをすることで先生の目を欺ける
「教科書読んでますよ?」という顔をしながらマンガを読めます。笑ったりしないように注意しましょう。教科書を机に立てることが禁止されている学校では残念ながら使えません。
41.防寒対策になる
服の中に入れれば寒さを凌げます。
42.中身をくり抜けば秘密の隠し場所になる
重要な物や人に見られてはまずい物を隠せます。小学生探偵に注意。
43.積み木のように遊べる
最近の本屋さんでは芸術的な積み方をしていることがありますよね。つい見てしまいます。ジェンガのように途中を抜きとるのはやめてあげてください。
44.イスや机の脚がガタガタな時に調節できる
古い学校の机やイスは体重をかけるとガタガタしますよね。そんな時は本で調節しましょう。
45.防弾チョッキになる
もしものために分厚くて硬い本を仕込んでおきましょう。
46.ヤギが食べる
紙なので食べます。でも進んで食べさせるのはやめましょう。
47.漬物石の代わりになる
読み終わった本は漬物石として使えます。
48.お相撲さんを吊るせる
2冊の本を1ページずつ交互に重ねることで摩擦を生み、お相撲さんを吊り上げることができます。
49.こんなオブジェが作れる
50.横から見ると金太郎飴みたい
51.紙の本と比べて50個も欠点のある電子書籍なんて恥ずかしくて使えない
こんなにも利点に差があるのに電子書籍なんて使っていたら「ママ見て! あの人、時代に流されてるよ!」「こら、見ちゃいけません!」と言われてしまいます。ゆっくり読書もできません。
ここからは読者さんの追記です
mannen-kame (id:marverickjp)さん
52.枕になる
53.『華氏451度』」の世界が成立する
54.寝る時のアイマスク代わりになる
55.ちょっとしたときに顔を隠す衝立になる
56.43回ほど曲げると月に届く
就活中の選考で「〇〇の使い道をなるべく多く挙げよ」というものを思い出しました。
この他にもたくさんの強みがあるはずです。「こんな強みもあるよ」という方がいらっしゃいましたらお知らせください!